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世界中の情熱を持った人から、自身の情熱を見つめてほしい

世界1周1人旅中  

ただいま48ヶ国目    


       情熱 × 日本人宿
   Jordan:Ali(51)
 外国人の考える日本人の良さ
日本人の魂が残る宿、そこのスタッフの想いとは
 シリアやイスラエルと周辺の国々が紛争を起こしている間にある国、ヨルダンの日本人宿で出会いました。彼や宿にある情報ノートから「世界に誇れる『日本人のよさ』」を学ぶことができました。ただ、今の日本にはこの『日本人のよさ』はなくなりつつあるのではないのでは、とも不安にもなりました。根本的な、大事なことを感じてもらえればと思います。

彼の経営する「マンスール・コーダホテル」は、バックパッカーの中でかなり有名な日本人宿です。この「コーダ」というのは、日本人の「香田証正」さんの苗字に由来しています。実は香田さん、2004年にイラクでテロリストに殺害されてしまいました。日本でも大きなニュースになったので、ご存知の方も多いと思います。香田さんがイラクに行く前、このホテルに宿泊していました。スタッフは彼がイラクに行くのを何度も止めたが、彼の意思は非常に強く、頼まれたイラク行きのチケットを手配しました。後日、彼が拉致され殺害されたと知って、スタッフは自分のせいだと非常に心を痛めました。彼のことを忘れないために、そのスタッフがホテルを作るときに「コーダ」という名前が入ったそうです。
そのスタッフは非常に落ち込んでいたが、日本人旅行者の優しさに救われたそうです。他国の旅行者は帰ったら、このホテルや自分のことを忘れるだろうけど、日本人は帰った後も家族のように連絡をくれる。日本人は家族だ。と言っています。
彼はホテルのオーナーになり、その思いは今のオーナーAliに引き継がれています。

そんな歴史を背負っているこのホテルは、本当に魅力的でずっと続いて欲しいと心から思います。
以下がインタビューですが、一外国人が見る『日本人のよさ』、それが少しでも伝わり、さらにその『日本人のよさ』がこれからもあり続けてくれれば、と思います。
        Q:あなたの情熱は
 日本人宿の経営です。旅人に少しでもいい旅をおくって欲しくて、この宿を経営しています。

       Q:いつから始まったのか
 ホテルになる前は学校でした。学校が廃校になった後に、ホテルに建て替えたのが、1967年のことです。私の家族がはじめ、今は私が経営をしています。学生が大好きで、学生割引などを行い、多くの学生に宿泊してもらっていました。その時に、日本人の良さに惹かれ、10年前から日本人宿にしました。多いときは1日30人以上日本人が滞在することもあります。
 
          Q:日本人の良さとは
 日本人宿に変えてしまうほど、日本人はいい。一番素敵なところは、相手のことを考える『おもいやり』を持っているところです。とても親切で、何か相手のことをしてあげたいという気持ち、私も何度も助けられてきました。例えば、帰国後も連絡をくれたり、ホテルの壁に素敵な絵を書いてもらったり。他にも、これからの日本人の為にと、自分が行った国や都市、交通や宿や食事の情報をノートに書いてくれています。この情報ノートで、私を含め多くの旅人の助けになっています。
「相手のことを自分ごとのように考える」なんて、本当にすごいことだと思います。そういう日本人が大好きです。
       Q:苦労していることは
ヨルダン周辺の国々(シリアやイスラエル)が戦争をしているせいで、中東に訪れる日本人が激減していることです。日本人だけでは経営が成り立たなくなっているので、最近は他国の旅人も受け入れ、ミックスで経営しています。ただ日本人を大事にしているので、日本人専用の部屋もいっぱいあり、書籍も日本のものを用意しています。

   Q:日本人宿を経営してよかったと感じるとき
日本人が集まったときです。彼らが集まると、宿が非常に安定し、安心することができます。。日本人がいれば、安心して買出しにもいけるし、夜も寝れます。彼らと一緒にいると、とにかく心落ち着いて楽しいんです。
                    Q:もっとも大事なこと
 神に祈ることです。それぞれの国で宗教が違って、祈る神は違うけれど、神とのつながり方はほとんど変わりません。どの宗教も頭をたれ、心で話しかけます。神に祈ることで、人生が成り立ちます。

将来の人生マップ

6年間、家族のために働き続ける
子どもが全員独り立ちしたら、海外旅行に行きたい
5年後死ぬとしたら、何をしたい

助けを必要とする人全員に、手を差し伸べる
そして、私ができることを全部する